【実は意味が違う？】正しい放射能と放射線の使い分け方

こんにちは！ユウです。
ファイナンシャルプランナーですが放射線取扱主任者でもあります。

みなさんは、放射能と放射線って同じ意味で使用していませんか？

文章でづらづら説明する感じだと結構難しいので今回は、対話方式で紹介します。（シリーズ化予定）

放射線と放射能って区別しないで使ってるけど何が違うの？

ユウ

放射線＝光　放射能＝電球
に置き換えるとわかりやすいかな？
光と電球は同じ意味で使わないよね？

出典：一般財団法人日本原子力文化財団　原子力・エネルギー図面集

光が切れたから光を交換しなきゃとは言わないもんね。
ということは放射能は物質なの？

ユウ

そうだよ。放射能は物質で、名前を元素と質量数で表すんだ。

放射能は、放射性物質と同意味で使われていますが、本来は放射線を放出する能力のことを指します。
放射線は、放射能から放出される光の仲間です。

元素って水素がHで酸素がOのやつだよね？
質量数っていうのは重さ？

ユウ

簡単にいうと重さだよ。（正確にいうとぶつぶつ・・・・
この質量数によって放射能か放射能じゃないかが決まるんだ。
例えば質量数が３９のカリウムは放射能ではないけど、質量数４０のカリウムは放射能なんだ。

同じ元素でも放射能のものと放射能じゃないものがあるんだね。

原発事故から放出される代表的な放射能は、
ヨウ素ー１３１　
セシウムー１３７　
セシウムー１３４
があります。
ハイフンの後の数字が質量数です。
同じヨウ素でもヨウ素ー１２７は放射性物質ではありません。

放射能に種類があるってことは、放射線にも種類があるってこと？

ユウ

そうだね。
代表的なもので、α（アルファ）線、β（ベータ）線、γ（ガンマ）線、X線があるよ。

難しそうな名前だね。
X線はレントゲンとかで使うやつだから知ってるよ。

ユウ

放射線は大きく分けて粒子線と電磁波に分けることができて、
α線とβ線は、粒子線で
γ線とX線は、電磁波なんだ。

出典：一般財団法人日本原子力文化財団　原子力・エネルギー図面集

電磁波は大体予想がつくけど粒子線ってどういうこと？

ユウ

簡単にいうと粒子が飛んでくる放射線のことだよ。
とても小さい原子や電子が飛んでくる放射線のことを粒子線と言うよ。

細かい粒が飛んでくるってイメージでいいのかな・・・？
当たると痛そう。

ユウ

痛いと言うか実際は火傷とかするんだけどね。
テレビとかで一般に放射線という風に表現しているのは、ほとんどがγ線のことなんだよ。

世の中のほとんどは放射線は、γ線しか飛んでないの？

ユウ

そういうわけではなくて、一番測りやすいからだよ。
α線とβ線は、機械に入る前に機械の部品で止められてしまうから測定が難しいんだ。

γ線だけを測って大体の放射線の量を決めてるってことでいいのかな？

ユウ

そういうこと。
これで放射能と、放射線の違いはバッチリだね！

ありがとうございます！

まとめ

・放射能は、放射線を出す物質であり、放射能＝電球　放射線＝光と置き換えると理解がしやすい。

・放射能には、元素と質量数の違いによってたくさんの物質が存在する。

・放射線には、α線、β線、γ線、X線の種類がある

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