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こんにちは!ユウです。
ファイナンシャルプランナーですが放射線取扱主任者でもあります。
前の記事でシーベルトについて学んだと思いますが、シーベルトという数字の意味は1つではないことを知っていますか?
そろそろ、ベクレルからシーベルトに変換する方法を教えて欲しいっす。
ユウ
わかったよ。
まずはこいつを見て欲しい
まずはこいつを見て欲しい
出典:一般財団法人日本原子力文化財団 原子力・エネルギー図面集
グレイからシーベルトは書いたあるけどベクレルからグレイはどうするの?
ユウ
ベクレルからグレイについては放射能との距離だったり、放射能の種類によって違うんだ。
ちなみにグレイは、1キログラムあたりが吸収するエネルギーの単位だよ。
グレイは吸収線量とも言われるよ。
実際計算するととても難しいんだけど、大体の場合は条件に合わせて係数があってその係数をかけることによってグレイに換算することができるよ。
ちなみにグレイは、1キログラムあたりが吸収するエネルギーの単位だよ。
グレイは吸収線量とも言われるよ。
実際計算するととても難しいんだけど、大体の場合は条件に合わせて係数があってその係数をかけることによってグレイに換算することができるよ。
係数がわからないと換算できないんだね。
放射線荷重係数っていうのは何?
放射線荷重係数っていうのは何?
ユウ
放射線荷重係数は放射線の種類によって被曝量が違うからその補正に使用するんだ。
α>β>γの順で被曝量が大きいってことなんだね。
でも透過力はγ線が一番強いんだよね?
でも透過力はγ線が一番強いんだよね?
出典:一般財団法人日本原子力文化財団 原子力・エネルギー図面集
ユウ
よく覚えていたね!
γ線のように透過するということは透過したものに対してエネルギーをほとんど与えないんだ。
しかしながら、透過力も強くて被曝量も大きいのが中性子線なんだ。
γ線のように透過するということは透過したものに対してエネルギーをほとんど与えないんだ。
しかしながら、透過力も強くて被曝量も大きいのが中性子線なんだ。
透過力が強いと被曝量が少ないんじゃなかったっけ?
ユウ
透過力の図をよく見て欲しい。
中性子線は水で止まっているよね?
中性子線は水で止まっているよね?
そうか!
人間の主成分は水だから被曝量が大きいんだね!
人間の主成分は水だから被曝量が大きいんだね!
ユウ
よく気づいたね。
中性子線は、中性子と同じ重さである水素が多い物質で止まりやすいんだ。
中性子線は、中性子と同じ重さである水素が多い物質で止まりやすいんだ。
中性線は少し特殊なんだね。
ユウ
グレイに放射線荷重係数をかけたものを等価線量というんだ。
単位はシーベルトだよ。
単位はシーベルトだよ。
図に書いてある実効線量は?
ユウ
実効線量は、等価線量に組織荷重係数をかけると計算できるよ。
組織荷重係数は、人体の部位ごとの放射線影響を調整しているよ。
部位ごとに等価線量と組織荷重係数で計算して足し合わせることで全身の実効線量となるんだ。
単位はシーベルトだよ。
組織荷重係数は、人体の部位ごとの放射線影響を調整しているよ。
部位ごとに等価線量と組織荷重係数で計算して足し合わせることで全身の実効線量となるんだ。
単位はシーベルトだよ。
等価線量も実効線量も単位はシーベルトってこと?
そうなると単位じゃどっちかわからないじゃないか。
そうなると単位じゃどっちかわからないじゃないか。
ユウ
そうなんだ。
本当は、今日の被曝量は〇〇シーベルトでしたと言われても何の数字かわからないんだ。
テレビとか新聞でみんなが言っているシーベルトはどの数字なの?
ユウ
基本的には実効線量を示していることが多いよ。
ただ人間って一人一人体格が違うでしょ?
ベクレルからシーベルトに変換するまでに係数をかけてきたけど、この係数はあくまでも人間の平均値での話なんだ。
ただ人間って一人一人体格が違うでしょ?
ベクレルからシーベルトに変換するまでに係数をかけてきたけど、この係数はあくまでも人間の平均値での話なんだ。
ということは実際に被曝している量とは違ってくるということ?
ユウ
正確に言うとそうなんだ。
というか実際は正確な被曝量なんて求められないからそうするしかないんだよね。
というか実際は正確な被曝量なんて求められないからそうするしかないんだよね。
本当の正確に言うとテレビとかで言ってる被曝量は実効線量とは少し違うんだ、
あーはん?
ユウ
正確には、人体と同じ30cmの球体が表面1cmで生じる線量当量なんだ。
この線量当量を1cm線量当量と言うんだ。
線量当量というのは、グレイに線質係数をかけたものなんだ。
線質係数は簡単に言うと放射線荷重係数みたいなものだね。
線量当量は実験室レベルで実際に被曝量を計算した値になるよ。
もちろん線量当量の単位もシーベルトだよ。
この線量当量を1cm線量当量と言うんだ。
線量当量というのは、グレイに線質係数をかけたものなんだ。
線質係数は簡単に言うと放射線荷重係数みたいなものだね。
線量当量は実験室レベルで実際に被曝量を計算した値になるよ。
もちろん線量当量の単位もシーベルトだよ。
線量当量は、実験室レベルで計算した被曝量で実効線量は実際の被曝量に近くなるように計算した値ってことでいいかな?
ユウ
それで概ね問題ないと思うよ。
詳しく勉強したい人は「初級放射線」という本をお勧めするよ。
あと環境書のHPにもう少し詳しく書いてあるから確認してみてね
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h30kisoshiryo/attach/h30kiso-slide02-03.pdf
詳しく勉強したい人は「初級放射線」という本をお勧めするよ。
あと環境書のHPにもう少し詳しく書いてあるから確認してみてね
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h30kisoshiryo/attach/h30kiso-slide02-03.pdf
今回は特に難しかったな・・・
しっかり復習しよう!
しっかり復習しよう!
まとめ
・ベクレルからシーベルトへは放射能や条件によって与えられる係数で変換する。
・グレイ(吸収線量)に放射線の種類を補正する放射線荷重係数をかけると等価線量になる。
・等価線量に人間の組織ごとの放射線被曝量を補正する組織荷重係数を部位ごとにかけるて足し合わせると実効線量になる。
・実験室レベルで被曝量を計算した線量当量といい普段測定される被曝量は1cm線量当量であることが多い。
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