こんにちは!ユウです。
皆さんはウォーターサーバーを利用していますか?
水道水よりも体にいいよと勧められることもありますが果たしてそうでしょうか?
同じ水であれば、ウォーターサーバーにわざわざお金を払うのは勿体無いですよね。
環境計量士は、河川水や排水などの分析をする仕事です。
環境計量士の仕事については、こちらで紹介しています。
環境計量士の資格を持っている私がウォーターサーバーについての考え方を紹介します。
ウォーターサーバーのメリット
ウォーターサーバーのメリットは以下のことが挙げられます。
・いつでも天然水が飲める
・いつでも温水も飲むことができる。
・購入しなくても届けてくれる。
・水道がない場所でも飲める。
・水をストックするので防災になる。
月に数千円のお金で契約することができ、本体代は無料のところも多いようです。
ペットボトルの水を買うより便利で、お得感があります。
水道水とウォーターサーバーの違いは?
水源
ウォーターサーバーで使用される水は天然水などの地下水が使用されています。
雨として降った水が、山などの土砂によって何年もかけて濾過された綺麗な水といいうところでしょうか。
そう聞くと、いかにも素晴らしい水に聞こえがちですが、水道水も負けてはいません。
水道水は、河川水から作られていると思っている方もいると思いますが、地下水を水源としていることもあります。
地下水を水源とすることで、水道水の処理工程を減らすことができるので地下水の豊富な地域では水道の水源としてはメジャーとなっています。
地下水をボトルに詰めたものがウォーターサーバーで地下水を処理して配水しているのが水道水です。
塩素処理
水道水には塩素が含まれているのはご存知でしょうか?
塩素は、大腸菌などの菌を殺菌するために使用されています。
水道水に使用されている塩素の量は人体には影響のない量を使用しています。
地下水をそのままボトルに詰めたウォーターサーバーには塩素が使用されていません。
塩素を使用していない場合、放置すると菌が繁殖します。
ウォーターサーバーの水の場合は、ボトルに詰められた時は綺麗なのですが、開封した後は菌が繁殖する恐れがあります。
特に、ボトルから蛇口へ繋がる部分が汚染されがちになります。
せっかく綺麗な水が入っているのに、口に入るときには汚い水となります。
水道水は、塩素が効いているので蛇口から出るまでは菌が繁殖できない状態となっています。
以上の理由から菌がどうこうという考え方であれば圧倒的に水道水が有利となります。
絶対に安全な水はない
水道水とウォーターサーバーの水の両方ともが厳しい水道の検査を受けています。
水質基準項目と基準値(51項目)
そのため、基本的にはどちらとも安全な水となっています。
ただし、それは測定している項目のみの話です。
実は、認知されていなかったり、測定されていないだけで発ガン性などの危険な物質が混入している恐れがあります。
危険と表現していますが、実際はごくわずかで人体に直ちに影響がないことが多いです。
隣人に同じ環境で高齢者が健康に生きているため、過度に恐れる必要はありません。
(少し回りくどい言い方ですが)
最近わかった発ガン性の項目としてはPFOS・PFOAという物質があります。
発ガン性があるとされていますが測定され始めたのは今年からです。
2019年に環境省が調べたデータによると地下水や湧水などから検出されているとされています。
令和元年度PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査の結果について
以上の理由からウォーターサーバーと水道水のどちらが健康に良いかや安全なのかは比べることができません。
まとめ
水道水もウォーターサーバーの水も元をたどると同じ水です。
塩素を嫌う人もいますが塩素処理されていないと菌が繁殖することがあります。
安全といっても新しい物質によって将来的に安全ではなくなってしまうことがあります。
ただし、隣人の高齢者が長生きしていることを考えると、そこまで深刻に考える必要はありません。
同じ水であれば、ウォーターサーバーにわざわざお金を払うのは勿体無いですよね。
もちろん、水の味が気に入っている人などメリットに魅力がある人にはいいサービスだと思います。