こんにちは!ユウです。
ファイナンシャルプランナーですが環境計量士でもあります。
原子吸光光度計を使用していて急にフレームが点火しないことってありますよね?
原子吸光は、アセチレンを燃料としてフレームを点火しているため一歩間違えると危険な状態になります。
今回は、原子吸光でフレームが点火しない時に確認したいことについて紹介します。
原子吸光は、メーカーによって構造が大きく異なるため機種に合わせた対応を行なってください。
ガスが供給されているか確認する
原子吸光は、アセチレンガスと圧縮空気もしくは笑気ガスを使用してフレームを点火しています。
ガスが流れていない状態ではフレームを点火できません。
ガスが流れているか、ボンベの残量があるかを確認しましょう。
また、ガス圧が異常な場合にもフレームを点火できません。
ガスボンベのレギュレーターが正しい数値を示しているか確認しましょう。
冷却水が流れているか確認する
原子吸光は、フレームと磁石を保護するために冷却水を使用します。
冷却水が流れていない状態では、保護装置が働きフレームを点火することができません。
冷却水が流れているかを確認しましょう。
フレームが綺麗な状態か確認する
使用する前に、名刺や綿棒を使用してフレームを綺麗にしておきましょう。
フレームが炭化物・煤や試料で詰まってしまうとフレームの点火不良やフレームが点火しない場合があります。
完全にフレームが詰まってしまった場合はフレームを分解して洗浄するかフレームを交換する必要があります。
フレームの高さが正常か確認する
フレームの高さが異常だとフレーム点火不良になることがあります。
フレーム高さのスケールがあっていたとしてもフレームを支えるOリングや台座のズレにより実際の高さと異なっている場合があります。
フレームを下げると点火不良が改善する場合があります。
また、水素化物発生装置を使用している場合には加熱セルにバーナーの炎が綺麗な形に当たるよう調整しましょう。
ランプの光が検出器まで届いているか確認する
ランプの光が検出器側の方へ届いているかを確認しましょう。
紙を光を遮るように差し込めば光を確認できます。
光の通る窓がススなどで汚れていると光が届かないので、点火不良と判断するためフレームが点火しません。
メタノールで濡らした綿棒で窓を擦ると綺麗になります。
原子吸光内部に試料が溜まっていないか確認する
原子吸光の排水ラインが詰まっていたりすると吸引した試料が原子吸光内に溜まってしまうことがあります。
ある程度たまるまでは症状が出ませんが、限界まで溜まるとフレームが点火できなくなってしまいます。
結構危険な状態の時もあるので廃液がちゃんと流れているかを使用までに確認しましょう。
まとめ
供給ガス、冷却水、フレームの状態と高さ、光の通路を確認することで原子吸光のフレーム点火不良を改善できる可能性があります。
以上の内容を行なっても改善しない場合にはメーカーへ相談してください。